【新耐震と分野拡大の時代】
1975年、五井孝夫が金沢美術工芸大学学長に就任し、社長職を退任。新村利夫が後任を務めた。五井は学長として大学院開設などに尽力し、1981年に勲三等瑞宝章を受章した。
1981年には建築基準法が改正され、新耐震基準が施行。当社も基礎構造の強化や壁量増加など、新基準への対応に取り組んだ。この基準のもと、中村留精密工業の各施設など多くの建築物を手がけた。
金沢市立玉川図書館では谷口吉郎・吉生両氏との共同体で構造・設備設計を担当。歴史的建物を活かした複合施設として整備された 1974-1983。また、石川県観光物産館では周辺景観と調和するデザインを実現した。
さらに1977年竣工の松任市民文化会館では、初めて本格的に音響設計に挑戦。専門機関で学びながら最適な音響環境を追求し、高い評価を得た。
この10年は、新耐震への対応とともに、教育・文化施設や音響分野などへと活動領域を広げた時期であった 。

初めて音響設計に挑戦した松任市民文化会館

谷口吉郎氏・吉生氏が親子で設計した「金沢市立玉川図書館」では、 構造設計などの面でサポートした
