市内で第一号となる精神障害者の為の通所授産施設です。
これまでは郊外に計画される事例が多かったのですが、「ますいずみ」は市内大通りに面し、三方が車道に接した敷地に計画されました。
１階には一般の利用を見込んだ喫茶、配食サービスの為の厨房、２階にはランドリーサービスを行う洗濯・物干場を配置し、併せて地域にも開放される作業場を設けています。
また前面道路に面した喫茶外部には小さな庭を設け、施設のシンボルツリーとなる「やまぼうし」を植えました。
街なかの角地に立地し、多くの方々の利用が想定されることから、当初よりランドマークとなるべく、モダンなデザインと活力のある明るい配色を心掛けると同時に、外部からも中が伺える、開かれた施設になるよう配慮しました。
障害者の高齢化や国からの補助金などの削減が進む中、バリアフリー、ローコストに配慮された通所授産施設。
この施設が今後の地域介護や医療福祉事業に有効に活用されることを願っています。